顕正会では正式に脱会するための具体的な手続きは用意されていません。
その「理由」について、
または、「どうしたら辞められるのか?」について、
順を追って一つ一つ説明していきたいと思います。
「長文を読むのが煩わしい」という方は、「目次」よりページ最後の「まとめ」まで飛び、そちらをご覧下さい。
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入会の際に提出した「入信報告書」について
「入信報告書」とは、顕正会に入信(入会)する際に手続き上必要となる書面のことで、
入信者の「名前、住所、生年月日、電話番号」を入信者本人が、あるいは紹介者等の付添人が代筆して記入されたものです。
入信報告書の現物の実写と記入欄の解説については以下を参考に↓
書面に記入された「個人情報」は顕正会本部に保管されており、一旦会に渡ったそれらの情報は「消去することができません」
「入信」を後から「取り消す」ための方法として一つ考えられるのは、
「入信報告書」の収集が行われる「総幹部会」(毎月25日~月末)までに、「それまで所持している紹介者に直接交渉をして書面を取り返すこと」。
顕正会では、「入信報告書」を本部に提出することで「正式に入信」が確定されるため、
その書面が「本部に渡る前」にどうにか対処することさえ出来れば、「入信の取り消し」と「個人情報の保護」は可能です。
ただし、「紹介者側」も書面がそのまま「成果」となるため、そう簡単には渡さないでしょう。
そもそも、「既に本部に提出した」と言われてしまえば、もう手の打ちようがありません。
なので基本的には入信を「取り消すことはできない」と考えておきましょう。
顕正会では「脱会届」が用意されていません。
では、「入信報告書」があるのなら「脱会報告書」というものもあるのかといえば、
顕正会にそのようなものは「用意されていません」。
つまり顕正会では、正式な「脱会についての規定」を設けていないのです。
ということは、永遠に顕正会に籍が入ったままになってしまうのでしょうか?
結論からいうと、そういうことではありません。
なぜなら、提出した「入信報告書」には、「法的な拘束力」がないからです。
例えば、あなたが企業に勤めて働く場合、「労働基準法」に定められた規定に準じて「雇用契約」を交わします。
この場合、「法的な拘束力」が発生することとなるので、退職する際にも、「労働基準法」に基づいた手続きが必要です。
しかし、あなたが顕正会に提出した「入信報告書」は、「法律上、正式に会員と認めるような【法的な拘束力】をもつものではありません」。
なので、入会が「法的」に認められたものでない以上、「脱会」について正式な手続きを設けない顕正会側にも「法的」なお咎めはありません。
顕正会がわざわざ「脱会届」を用意していない理由はコレです。
そもそも宗教団体は、原則として、人に「宗教活動を強制することはできない」ことが、法律上定められています。
『憲法 第20条 第2項 何人も、宗教上の行為、祝典、儀式又は行事に参加することを強制されない。』
基本的人権は、如何なる場合においても保障されます。
入信をしたからといって、会側に活動を強制する権利など一切ありません。
そこらへんのことについて詳しく知りたい方は、法律に基づいた対処マニュアル、ハウツー本をご覧下さい。
以下のものはリアルな被害報告を元に、専門の弁護士の方たちが懇切丁寧な解説を記した、トラブル解決にコミットする実用書。
僕自身もこういった記事を作成するに当たり情報材料として大いに参照致しました。比較的新刊です、是非ご活用下さい。
脱会に当ってまず初めにやるべきこと
まず、
【あなたの直接の紹介者に対し、「顕正会の活動は絶対にやらない。今後その話も一切聞くことはしない。」旨を毅然とした態度で言い切りましょう。】
顕正会では、紹介者を飛び越して「本部」から一方的にパンフレットを送付してきたり、電話がかかってくることはありません。
「紹介者」に「脱会の意思」をキチンと伝えることが「まず初めにやるべきこと」であり、
これで紹介者の理解が得られれば、「それだけでOK」「実質、脱会は完了」です。
代理を頼むのではなく、基本的には自分の口で伝えることが重要です。
「辞める」宣言は、誰かに頼むのではなく、あくまで自分が行って下さい。
例えば親や友人などの代理者が紹介者の顕正会員に脱会の意思を伝えたとしても、顕正会員は、
「その代理者に“魔”が入ってあなたの信心を妨害しているのだ!何としても救ってあげなければ!」
と、勘違いし、かえって火に油を注いでしまうという可能性も。
(※顕正会でいう「魔」及び「魔障」とは、顕正会の信仰を心理的・物理的に妨害しようする働きのことを指します。詳細は以下↓)
すると今度は、代理者のいない隙を狙ってあなたに直接近づいてくることが想定されます。
とは言え、過度に怖がる必要もありません。
なぜなら、基本的には相手の「善意」から発する言動であって、最初から肉体的な危害を与えたり、精神的苦痛を味合わせてやろうという目論見があるわけではないからです。
勇気を出して、きっぱりと辞める旨を紹介者に伝え、
それでもしつこい勧誘が止まない場合に限り、次の手を考えれば良いことです。
(※参照↓)
宗教学者「島田裕巳」氏が顕正会について言及。過度に怖がる必要なし。
自分の口で伝えないと、周囲に迷惑をかけてしまう場合があります。
相手信者の人間性や、あなたとの関係の浅深にもよりますが、
こちらが勧誘を「無視」し続けることで、彼らは具体的にどのような行動に出るのでしょうか?
以下、僕が顕正会で活動していた頃の実例を「2つ」挙げてお伝えします。
O君へのしつこいアプローチ
僕が顕正会に入信をさせた「O君」は、最初は勤行を頑張っていて連絡も取りあっていたのですが、しばらくすると音信不通になってしまいました。
何とか励まして、「一緒に信仰をしたい」と強く思った僕は、彼の帰宅時間を狙い、最寄りの駅の前で待ち伏せることにしたのです。
そして、彼を捕まえることに成功。
こちらが一生懸命活動を促すと彼はやる気を取り戻し、活動を再開したのも束の間、しばらくするとまた連絡が途絶えてしまいました。
彼は後にも同じパターンを何度か繰り返すことになります。
いよいよ長期間連絡が取れなくなると、駅前で待ち伏せても捕まえることができなくなってしまいました。
きっと彼は、僕の行動を察して、別の駅で下車していたのでしょう。
そこで僕は、遂に彼の住む「会社の寮」に侵入し、今度は「彼の部屋」で待ち伏せをすることにしたのです。
当然、これも初めは成功。
疲れて帰ってきたところを捕獲し、いつものように激励すると、彼は何となく僕の話に同調する素振りをみせました。
彼の反応は微妙でした。
その後また連絡が取れなくなってしまったので、前回と同様に会社の寮へ侵入して彼を待ちました。
しかし彼は、いつまで経っても帰ってきません。
更に、部屋の電気を消し、「気配を消して」待つこと数日間。
ついに彼は帰ってきませんでした…。
もしその時、通報でもされていたら今頃人生どうなっていただろうと思うと本当にゾッとします。
今度もし彼に会うことがあった心から謝りたいと思います。
M君へのしつこいアプローチ
こちらも上述の例と同様、
僕が入信をさせた「M君」は、しばらく勤行を続けていましたが、ある日急に連絡がとれなくなってしまいました。
豹変した彼の態度に、僕は何かまるで裏切られたかのような感情を懐き、
早速、彼の自宅を訪ねてみることにしました。
すると彼の母親が玄関へ出てきて「外出している」というので、仕方なく諦めて帰ることにしました。
しかし、一度では諦めません。
二度、三度と訪問を続け、恐らく十回くらい訪問したと記憶しています。
母親の対応は全て「外出している」の一点張り。
さすがにO君の時のように、自宅に侵入して確認することはしませんでしたが、
庭に目を向けると、外出中であるはずの「彼の自転車」があることが確認できました。
これで、実は「居留守」であったことが判明し、
それよりは、「自宅の外で待ち伏せ作戦」を断行することにしました。
少し遠くに車を停め、車内から彼が家から出てくるを待つこと数時間。
これを2・3度繰り返しましたが、
遂に、一度も彼に会えることはありませんでした…。
脱会について「本部」に聞いてみました。
基本的に活動家顕正会員は、1人でも能動的な会員を増やそうと必死ですから、手段を選ばず接触してくるケースは多々あると思います。
ちなみに僕が顕正会を脱会してから、本部に「脱会」の件で問い合わせてみたことがあります。
内容は以下。
「友人が良く知らないまま顕正会に入信してしまった。
その後、紹介者がしつこく訪ねてきて友人は迷惑しているそうだ。
友人はその事でノイローゼになっており、本人の口から紹介者に伝えることができないそうだ。
それなので、彼に代わりを頼まれて僕が電話することになった。
顕正会本部から彼の紹介者の方に、迷惑なので今後は一切彼の自宅を訪ねないよう伝えてほしい」
と、僕が電話で伝えると、本部職員は、
「本人からの電話ではないのでそれはできない」
という返答でした。
更に僕が、
「では本人から電話をすれば、本部は何か対応してくれるのですか?」
と聞くと、本部職員は、
「あなたは本人ではないから何も教えられない」
と、言って話をそらされ、その後、数分間のやり取りの末に、
なんと、相手は一方的に電話を切ってしまったのです。
本部は関与せず、あくまで紹介者と本人の問題にしたいようです。
ガチャ切りはともかくとして、確かに顕正会側の言い分にも一理あると思います。
良く知らなかったとはいえ、自分の意志で入信したのですから、最低限自分でキチンと対処することを第一に考えましょう。
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「脱会届」と「顕正会退会手続き代行」。
「脱会届」を作成して「内容証明付きで送付する」ことも有力な手段として一つ考えられますが、
本部職員がそれを「一体どのように対応しているか」については「不明」です。
一つ実例を挙げるならば、僕の友人は正式に脱会を表明すべく、脱会届(日蓮正宗が作成したもの)を本部に提出しましたが、その後「何も知らされていない顕正会員」が、彼の自宅に何度か訪問してきました。
もしあなたが「脱会届」を自作、あるいは内容証明なども含めて弁護士さんに代行を依頼しようと考えているのであれば、
「それをしたからといって顕正会と完全に縁が切れるとは限らない」
ことは最低眼、念頭に置いた方が良いでしょう。
しかし、顕正会の過去に起こした事件などを鑑み、今後の「トラブル」を強く懸念されている方、
最悪の事態を想定して、書面による手続きを行っておきたいという方も中にはいらっしゃると思います。
このテーマについては別途、詳しくまとめておきました。
以下のリンクから該当記事へとお進み下さい。
(参照リンク→顕正会の脱会届。内容証明や配達証明を利用した方が良いのか?)
一体どうしたら良いの?自宅にしつこく訪ねて来られて、いい加減「ウザい」場合に「自分でできる範囲」の対処法。
「絶対にやらない」と言い切っても、尚しつこく自宅に押しかけてくるケースがあります。
その場合、勿論ですが相手を玄関には決して入れず、インターホンか、ドア越しに対応して下さい。
そして、
『刑法 第130条 正当な理由がないのに、人の住居若しくは人の看守する邸宅、建造物若しくは艦船に侵入し、又は要求を受けたにもかかわらずこれらの場所から退去しなかった者は、三年以下の懲役又は十万円以下の罰金に処する。』
この条文を盾に戦って下さい。
退去を相手に勧告した後、十分な時間があったにも関わらず退去しなかった場合、「不退去罪」が適用されます。
警察に電話するのも良いですが、隣近所様との関係や、近隣の迷惑を考えれば、なるべく穏便に済ませたいものですよね。
ただし、もし相手に「警察に連絡する」と勧告したにも関わらず、「それでも尚、引き下がらない場合」については、「あくまで最終手段」として、電話で事情を話し、キチンと対処をしてもらいましょう。
(※参照↓)
顕正新聞とは?しつこい投函に鉄槌を下せ!「刑法130条」を呪文のように唱えてみる。
新聞等の投函がしつこい。
一度、相手が脱会を承諾したとしても、
顕正新聞等の機関誌や、冊子の投函が止まない場合があります。
お節介も甚だしく、毎回ゴミに捨てる行為すらも骨が折れる始末。
かといって、断るために連絡を入れるのも、何だか気が引けてしまいますよね。
なるべくなら少しでも「関わりたくない」と思うのは至極当然です。
その場合、最もベターな方法ではありますが、
「無断投函お断りステッカー」を玄関に貼りだしたり、
アパート等の賃貸物件であれば、管理会社や大家さんに相談して、大き目の立て看板を立ててもらったり、エントランスにデカデカと「関係者以外立ち入り禁止」を促すポスターを設置してもらいましょう。
この方法によって、ある宗教行為が「違法」との判決が下された事例もあるので、良かったら参考にして下さい。(※参照↓)
繰り返しますが、彼らのこういった言動は全て「善意」に基づくものです。
だからこそ「厄介」なんですね。
決して情に流されず、毅然と対応をして下さい。
まとめ
・基本的に「入信」を取り消すことは「できない」
・脱会するためには、「直接の紹介者」に「脱会の意思」を「毅然とした態度」で言い切ること。ここで理解が得られれば「実質、脱会は完了」
・「紹介者」には、あくまで「自分が伝えること」。代理を立てたり、放置をすると、後々「厄介」なだけではなく、周囲にも迷惑をかける事態になりかねない。
・代理者が「本部に電話連絡」もNG。本人でないとまともに取り合ってくれない。
・「脱会届」を作成し、送付するのも有力な手段。ただしこれを行なったからといって必ずしも顕正会員と縁が切れるわけではない。
・しつこく自宅に訪ねてくる場合は、刑法130条。
『正当な理由がないのに、人の住居若しくは人の看守する邸宅、建造物若しくは艦船に侵入し、又は要求を受けたにもかかわらずこれらの場所から退去しなかった者は、三年以下の懲役又は十万円以下の罰金に処する。』
との条文を盾に、インターホン越しで追い払う。退去しない場合は「不退去罪」が適用される。
・新聞や冊子の投函が止まない場合は、ドアにステッカーを貼ったり、管理会社や大家さんに相談して、然るべき対策を講じる。
以上です。
その他、顕正会についての詳細な情報は以下を参照に。
https://kennsyoukai.info/tiiki-data/
話を聞いて入ったのですが後から年1回している事ができないといわれ やっぱり脱会したい それに朝 お経あげるのはとても無理です