顕正会では年に大体3~4回、(1期間当たり2~4カ月程度)通称「法戦」と呼ばれる折伏(勧誘)強化期間が設定されており、
各組織には期間内における勧誘目標人数、つまり具体的なノルマが割り当てられています。
参照リンク→顕正会にはノルマがありますか?
その締日を会では「最終日」と称し、当然その日を迎えるまでに勧誘成果が捗々しくなければ、組織のリーダーは強い焦燥感に駆られたり、
普段勧誘に消極的な末端会員も、その日ばかりはリーダーに説き伏せられて、しぶしぶ勧誘のアポを取り始めるというのは良く見られる光景です。
その他、勧誘活動の山場、正念場たる「最終日」には一体どのようなことが起こっているのか。
会の内部と外部からの視点に分けて詳しく紹介していきたいと思います。
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内部からの視点。
まずは、会員にとって最終日とはどのようなものかを見ていきましょう。
請願達成してる状態でこの日を迎える支隊長の安定感と、隊請願達成の1名を決めた時の優越感と、あと1名!って局面で誰も予定が入ってない時の絶望感が交差する最終日。#顕正会
— ミミ(ヨロ) (@mimiyorori) 2016年11月24日
抜群の安定感を発揮する支隊長!
まず誓願(ノルマ)が与えられる組織は「支隊」という単位が最小規模のものとなり、
当たり前の話ですが、組織によってはこの日を迎える前の段階で既にノルマを達成しているところもあります。
だからといって、その支隊を包括する、一段階上位の「隊」という単位では未だノルマ達成されていないことも十分あり得るわけで、
その場合は、「支隊ノルマの達成を以て良しとするな!隊のノルマを見つめて邁進せよ!」
といったような圧力が隊長から支隊長に対して向けられます。
しかし、あくまで隊のノルマは隊長の責任。支隊長自身に課せられたノルマは既に達成済みなので、
特に意識低めな支隊長陣であれば尚更、隊長の慌てぶりを横目に、とっても涼しい顔で最終日を迎えることが出来るわけですね。
内心未達成の組織を、杯片手に天空から見下ろすかのような余裕を以て、あくまで「一生懸命隊の誓願達成に貢献すべく手を尽くしています!」みたいなフリをしてその日をやり過ごしてさえしまえば何もお咎めはありません。
むしろ、次の法戦に向けてまた新たなノルマが課せられるわけですから、「見込み有り」の勧誘対象はあえて潰さずに、残しておくよう調整しておいた方がリーダーとして賢明な判断といえます。
あと1名!って時に限って誰も予定が入ってない!
最終日の日曜。
班長以上の会員は大抵の場合、朝一番に顕正会館で行われる日曜勤行に参集するのですが、
その行事を終えた後、そのまま各組織毎に指定の場所で打合せに入ります。
ここで、各員の一日の行動日程の確認や調整が行われるのですが、
この日に限って、支隊の状況が「あと一人勧誘を決めればノルマ達成!」という局面だったりします。
ところが、その切迫した状況とは裏腹に、組織の中で誰もアポが取れていない場合、
組織はとても沈鬱なムードに覆われます。
「なんとしても!」「このままでは先生に申し訳ない!」
支隊長の掛け声だけが虚しく周囲に響き渡ります。
その重苦しい空気に耐えかねて、
「諫暁書(顕正会の駄パンフ)配布行ってきます!」
「逆縁(勧誘に一度失敗した対象者)だった人のお宅を訪問して回ってきます!」
1人、また1人と営業所(支隊の待機場所)を飛び出し、残った人は永遠と支隊長に勧誘の実践を煽られ続ける羽目になります。
電話の嵐!
うまく営業所(組織の待機場所)から抜け出せたとしても、今度はノルマ未達成の場合、相当な頻度で上長から電話がかかってきます。
「どう?(勧誘)決まった?」「予定取れた?」
組織によって温度差があると思いますが、未達成時に支隊長と行動を供にしていると、部長や隊長などから支隊長に対して頻繁に電話がかかってくる事実に驚きます。
大げさではなく、2時間に一回くらいのペースで受電しているので、電話の先にいる幹部の焦り様を窺い知ることができます。
ちなみに、朗報以外は全く興味が無いと言わんばかりに、隊長から電話を受けた際には、15分くらい永遠と勧誘の大事を熱弁された挙句、そのまま電話を切られたことがあります。
その間、僕は「はい」以外の言葉を一切発する機会が与えられませんでした。
「隊員を駒としか見てないんだなぁ~」と切ない気持ちになったのを覚えています。
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外部からの視点。
次に非会員の方からの切り口で最終日の有り様を語ってみたいと思います。
全国津々浦々の顕正会館周辺でスーツ着た男達が円陣組んで何やら「なんとしても!」とか「先生に申し訳ない!」とか言ってるのを頻繁に目にする最終日。#顕正会
— ミミ(ヨロ) (@mimiyorori) 2016年11月24日
怪しい円陣!
日曜勤行を終えた後の打ち合わせ会の集合場所は、主に会館内だったりするわけですが、
コストを抑える為か、顕正会館の収容人数は割と少なめに設定されていますので、当然会員が外に流出する事態になります。
大宮の本部会館であれば徒歩3分程度、そして広大な敷地という利便性を備えた大宮公園などが利用され、一時顕正会員のたまり場と化します。
更に、時には近くのコンビニの駐車場や道路傍がそのまま打ち合わせ特設会場となるケースもあり、
これは一般の方からすると明らかに迷惑ですし、出来れば関わりたくないような奇怪な光景に映ることでしょう。
僕が普段通っていた群馬会館でも、やはり飽和により、多くの会員は会館の外へと溢れ出す格好となっていました。
隣の高架線下に沢山の円陣が組まれるので、隣接する国道17号線から丸見えの状態を呈しています。
支隊長はとにかく支隊員のモチベーションを上げようと必死な為、頻繁に徴集をかけて再三勧誘の大事を叩き込もうと大忙しです。
しかし良く見るとハツラツとしているのは話し手である支隊長くらいで、聞き手はふてくされて悪態をついているか、良くて適当な相槌を打って調子を合わせているくらいなもので、
全くと言って良い程、建設的な雰囲気ではありません。
深夜に出没!
最終日の顕正会館は、場所によって通常の閉館時間の夜10時を過ぎても引き続き施設を開放している場合があります。
未達成の組織の状況を慮って、深夜に関わらず一人でも多く入会の儀式を執り行えるように、最終日限定で本部から特別措置が下るのです。
更に、会館以外でも「自宅拠点」という入会儀式を行う許可を得た一般会員宅では、大概「最終日なら」ということで、受け入れ態勢を取っていたりします。
なので、会員達も時間を気にすることなく、思う存分勧誘に当たれるというわけです。
ただし、だからといって勧誘のためにわざわざ人を深夜に呼び出すなど不謹慎ですし、呼びかけに応じる奇特な人もそうそう見つからないというのが現実です。
そこで、遅くまで営業しているゲームセンターや、駅の出口などで「適当な人」を探し彷徨い始める会員が続出するという事態が発生します。
当サイトでは過去、コンビニの前で顕正会員に捕まってそのままファミレスへ連行された人の事例を紹介しました。
参照リンク→顕正会の深夜にまで及ぶ、過酷な勧誘活動の事例。
これは深刻な社会問題だと思うので、会長から会員への指導の徹底が求められるところです。
まとめ。
以上、挙げた例から多くの方に顕正会の「成果主義」の体質が読み取ってもらえるのではないかと思います。
もし、何度か勧誘を断っていたとしても、顕正会員に「見込まれて」しまっている方がおられたら、最終日に向けて「再勧誘」への警戒を強めた方が良いかもしれません。
顕正会内部における「できる人」の基準は「どれだけ成果を上げることができるか」であり、
締日たる最終日には必然的に勧誘活動が集中します。
個人的には定期的な「最終日」の恐怖から抜け出せて、平穏な暮らしが送れているだけでも今は本当に幸せだなぁと思っています。
読んでいて実際に活動していた当時の懐かしさと共にあの空気の異常さを思い出しました。もうあの頃のように、ノルマに追われて精神をすり減らす事もないのでホッとしています(^O^)/