ユダヤ教の伝統食「マッツァー」を口にしてみた感想。

妻がコストコでとても珍しいものを買ってきてくれました。

ユダヤ教徒の伝統食、その名も「マッツァー」

マッツァーとは何か?

パッケージの上部にこのような説明書きがあったのでそのまんま引用します。

マッツァーとは、小麦粉と水だけで作られた、ユダヤ教徒の伝統的なクラッカーです。イーストと塩を含まずに短時間の工程で焼成されているため、パリッと香ばしく、小麦粉の風味をより豊に感じることができます。そのままでも、お好みの具材とトッピングして、カナッペにするのもおすすめです。

とのことです。

どんな時に食べるのか?

ユダヤ教の宗教行事である「過ぎ越し」の祭りの時に食するのが伝統になっているようです。

で、過ぎ越しって何?って話なんですが、

ユダヤ教徒ではないので詳しい内容についてはわかりません。

ただ、由来としてはヘブライ語聖書の記述に基づくもので、昔エジプトにて奴隷として虐げられていたユダヤ人達が預言者「モーセ」を先導として脱出を試みたとき、

その企てを妨げるエジプトサイドに神から「十の災い」がもたらされる、という話の中に端緒がありまして。

ざっくりとどんな話かっていうと、9つ目までの災いまではエジプト王は頑として節を屈しないわけですが、最終的に10番目の災いとして、「子供が全員死ぬ」という陰惨極まりない鉄槌が下った際、

玄関口に羊の血で印を塗った家の子供に限って災難を逃れることができる、との神の啓示に従ったユダヤ人達の子供たちだけが無事に生き残り、

その厳然たる現象を前にエジプト王は遂に堪忍して、ユダヤ人の解放を一旦は甘受するってのがストーリーのあらすじ。

神が差し向けた、子供を死に至らしめる悪魔が襲来した際、印のある家だけは「過ぎ越した」から「過ぎ越しの祭り」。

そんなうんちくはどうでもいいか。

このシーンは過去に何度か映画化してるので、そういった作品を鑑賞するとリアリティが増します。最新作のレビュー書いてますので良かったら参考に。

(参照リンク→モーセの生涯を手っ取り早く学びたい?お奨めの映画の紹介とレビュー。)

気になる味や特徴。

開封してみましょう。

ぎっしり詰まっている。(写真は既に2、3枚取り出した後の状態)

箱とほぼ同サイズ。隙間もなければ緩衝材もない。

ということは落としたり雑に扱ったら、即、製品に影響があるということですね。取り扱い注意。

必要最低限のパッケージング、エコですね~。

サイズ。

箱から取り出してみましたよ。

デカい。

どのくらいデカいかって、比較対象物がないと良く分からないと思うので、

その辺の何かと並んでもらいましょう。

ぅお!

なんとクマさんと同じくらいのサイズです。

て、わからないよね。クマにも大きい奴とか小さい奴とか中ぐらいのとか色々いるので。

んなわけで、たまたま手許にあったライターと比較するとこんな感じ。

およそ二倍以上の背丈があります。

これは手で割って食べろ、ということですね。

破片が散らかるよ。

サクッ!と割ってみます。

うわ!

結構、破片でテーブルが散らかりますね。

ぉぉぉ。

PCの前が破片だらけになってしまった。

これは家で歩き回りながら食べていたら後でお母さんに叱られるパターンですね。

後片付けし易い場所で食するようにしましょう。

素朴なテイスト

世の中にこんなに素朴な食べ物があったのかというくらい味覚のバラエティーに乏しいテイスト、

ですが、これは間違いなくクセになりそう。

先に掲載した説明書きの通り、「水と小麦粉」以外のものは一切使用してないので、まんまその通りの味なんですが(塩すら加えていない)サックサクの食感がたまらない。

あえて言えば、とても歯の窪みに詰まるのが難点ですが、シンプルが故に味わい深いということもあるわけでして、

必要以上に濃厚な食味が添加された現代フードに毒され、鈍麻した舌の機能を原点へと揺り戻してくれるような感覚をこのマッツァーは与えてくれます。

わがまま放題に人の嗜好のみを際限なく追及することは果たして人間にとって良いことなのか?

そんな余計なことをまで考えさせてくれる力用を内包する不思議な宗教的ローフード。

マッツァー恐るべし。

コーシャマーク。

パッケージの以下の「U」字のアイコン。

これが「ユダヤ教徒の食の禁忌に抵触する食材が使われていない」ことを示した認証たる「コーシャ」マークです。

ちなみに隣のマークは同様にムスリムの食の可能を認証する「ハラール」マークでしょうか?

画像検索してみましたが、上掲のマークに適合するものは見つからず、しかし見るからにアラビア文字なので、その可能性を信じて差し支えないでしょう。

伝統食と見せかけて実は中国産という、良くありがちなギミックもありません。

ちゃんと産地はイスラエルです。

まとめ。

・ユダヤ人の宗教的伝統食、過ぎ越し祭に口にされる。

・パッケージがエコ。

・一枚がデカい。

・食べるとき散らかる。

・素朴でクセになりそうな食味。

・歯に詰まる。

・今回紹介した商品はイスラエル産で、コーシャマーク付き。

以上、マッツァーでした!

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『ユダヤ教の伝統食「マッツァー」を口にしてみた感想。』へのコメント

  1. 名前:名無し 投稿日:2021/02/16(火) 11:39:46 ID:3fee65c11 返信

    どう見てもアラビア文字じゃなくてヘブライ文字なんですが