聖書にまつわる雑学。意外なエピソードも。あなたはいくつ知ってますか?

割と有名なものから、一般的にはあまり知られていないようなものまで。
旧、新約聖書にまつわる意外な事実や由来のある事柄についていくつか紹介したいと思います。

1週7日制、日曜休みは天地創造説における神の振舞がモデル。

1日目、光を創造。
2日目、大空と水を創造。
3日目、地と海、草と実をつける果樹を創造。
4日目、太陽と月と星を創造。
5日目、水の中に群がる生き物と、大空に飛ぶ鳥を創造。
6日目、地の獣、家畜、土を這うものを創造。
7日目、休んだ。

これが、一週七日制の起源。

「鳩」が平和のシンボルになった理由!

ノアの箱舟のエピソードは有名ですが、50日間、箱舟に乗って彷徨ったノアは、アララト山の上に着陸。
箱舟の窓を開けて、烏(カラス)や鳩を飛ばしてみたが、鳥達は止まるところを見つけられず戻ってきてしまいました。

一週間後、再び鳩を飛ばしてみると、今度は鳩はオリーブの枝をくわえて戻ってきました。

これは水が引いて新たに植物が芽吹いた証拠。

更に、一週間後に鳩を放つと、遂に戻ってきませんでした。なぜなら鳩は地上に住む場所を見つけたからです。
このことに因んで、「鳩」やオリーブの木は平和の象徴と位置付けられました。

目からウロコ!

日常的に使われている慣用句ですよね。この語源となったエピソードが実は聖書の中に。

イエスの死後、キリスト教信者を迫害していたサウロという人物がある日、
「なぜわたしを迫害するのか?」という声を聞き、「あなたは誰か?」と尋ねると、「私はあなたが迫害しているイエスである」という答えが返ってきました。

サウロはこのときの強い光のせいで目が見えなくなってしまいましたが、イエスの啓示を受けたダマスコの「アナニア」という人物が仰せのままにサウロの上に手を置くと、
彼の目から「ウロコ」のようなものがポロリと落ち、目が再び見えるようになりました。

この奇跡を体験したサウロは、この後、改宗して熱心なキリスト教信者になったそうです。

豚に真珠!

有名なことわざ。これも聖書由来です。

イエスはガリラヤ湖を望む丘に登り、弟子たちや、彼を信じて集まった人々に向かって教えのエッセンスともいえる説教を行いました。

その「山上の説教」の中で「真珠を豚に投げてはいけない」という言葉があります。

悪の大ボス「サタン」は元々天使長だった!

悪の代名詞のようですが、彼は元来、神の下、人間の忠誠心を試す役割をしていました。
やがて、神と人間の敵となり、大天使ミカエルと戦って敗れ、天上から追放されてしまいます。

ちなみに英語のDevilはヘブライ語のサタンをギリシア語訳したときのDiabolos(ディアボロス、誹謗中傷する者の意味)に由来します。

実はカナンに入れなかった!?

古代エジプトにて奴隷として扱われていたイスラエルの民たちは、モーセを筆頭に約束の地カナンを目指し、命からがらの脱出を決行しました。
途中、エジプト軍に追われたり他の部族と戦闘になったりして何とかカナンに辿り着いた一向ですが、偵察隊が見たアナク人(その時カナンに居住していた人たち)は巨人で、到底進出は無理だと尻込みしてしまいます。

一同は「やっぱり帰ろう」などと言い出す始末。
ここで神がキレる。

彼ら一同は、出エジプトの第一世代が死ぬまでの40年間、カナンに足を踏み入れることを禁じられ、荒れ野での生活を余儀なくされました。
その中で入れたのは偵察部隊のカレブとヨシュアのみ。

クリスマスはイエスの誕生日ではなかった!?

これについての詳細は過去記事のリンクから。

クリスマスの本当の「意味」。由来と起源についてまとめてみた。

(仮説)神社の鳥居が赤い理由!?

5cb9c5fb3764abd5293693f80e270114_s

一般にニチユ同祖論などと呼ばれているものですが、日本の神社の入口に「赤い鳥居」があるのはユダヤ教の過越し祭にその由来があるのではないかという説があります。

過越し祭とは?

旧約聖書の中に「十の災い」がエジプトに下ったことが記されており、その十番目の災いである、「初子の死」を免れるため方法として家の入口の柱と鴨居に、羊の血を塗ったと書かれています。

つまり、それを印とする家に限って神は初子を殺さず「過ぎ越した」ことから過越し祭と呼ばれ、現在においてもユダヤ教の重要な祭典として催されています。

イエスの「最後の晩餐」は大変有名ですが、これは過越し祭に行われる夕食であり、彼らにとって大事な儀式の一つだったのです。

まとめ。

いかがでしたか?

クリスチャンなら知ってて当然のレベルのものばかりだったかもしれません。
あまり聖書に馴染みの無い方なら、半分以上知っていれば御の字という感じでしょうか?

トリビアですが、教養として知っておくと何か得する機会がある(?)かもしれません。

#Follow me!

この記事へのコメントはまだありません。