顕正会で行われている「勤行」(ごんぎょう)の形式と次第について説明します。
念のため前置きしておきますが、これはその実践を促すためのものでなく、あくまで一つの情報材料として利用していただければと思います。
なお、今後いつまた形式を変更するかもわからないので、以下は、平成27年9月現在における内容を説明するものとします。
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「顕正会版」勤行の手順。
1、日蓮正宗総本山である富士大石寺(静岡県富士宮市)の方角へ向かって正座をする。
2、現在大石寺境内の奉安堂に安置されている「本門戒壇の大御本尊」を眼前に拝する思いに立ち、数珠を手に掛けて合掌する。
3、南無妙法蓮華経と素早く小声で3回唱えながら礼をする。これを2回繰り返す。これを「ご挨拶」と呼ぶ。
4、南無妙法蓮華経をゆっくり3回唱えて礼をする。これを「お題目三唱」という。
5、「法華経方便品第二」を読経する。(妙法蓮華経方便品第二、爾時世尊。從三昧安詳而起。告舎利弗。諸佛智慧。甚深無量…。)
6、「所謂諸法、如是相…」から「本末究竟等」までの間を3回繰り返し読む。礼。
7、「妙法蓮華経如来寿量品第十六」を読経する。(爾時仏告。諸菩薩及。一切大衆。諸善男子…。)終わったら礼。
※なお時間がない時、めんどくさい時、あるいはまだ読経に不慣れな初心者の場合、「自我得佛來。所經諸劫數…から飛ばして読んでも良いとされる。これを顕正会では「短行」(たんぎょう)と呼ぶ、対して全て読経するフルバージョンを「長行」(ちょうぎょう)と呼んでいる。
8、南無妙法蓮華経。南無妙法蓮華経…と約5分間唱える。この間はお経本を使わないので、一旦閉じておく。唱え終わったら礼。
9、お題目三唱。礼。
10、御観念文(おかんねんもん)を小声で誦する、あるいは心の中で念じるため、お経本を再び開く。
11、「南無本門寿量品の観心、文底秘沈の大法、本地難思境地冥合、久遠元初自受用報身如来の御当体、事の一念三千、無作本有、人法体一、南無本門戒壇の大御本尊、御威光倍増御利益広大御報恩謝徳の御為に。」と、小声で誦するか心に念じ、礼。お題目三唱。礼。
12、「南無久遠元初の自受用報身、無作の三身、本因妙の教主、末法下種の主師親、大慈大悲、南無日蓮大聖人(強調)御威光倍増御利益広大御報恩謝徳の御為に」と、小声で誦するか心に念じ、礼。お題目三唱。礼。
13、「南無法水瀉瓶、唯我輿我、本門弘通の大導師、末法万年の総貫首、第二祖南無日興上人、御威光倍増御利益広大御報恩謝徳の御為に」と、小声で誦するか心に念じ、礼。お題目三唱。礼。
14、「南無一閻浮堤の御座主、第三祖・新田卿阿闍梨日目上人、御威光倍増御利益広大御報恩謝徳の御為に、
南無妙法蓮華経。
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所要時間とタイミング。
顕正会版勤行の特徴。
顕正会版の勤行は「遥拝」というスタイルで行われており、目の前の障害物は関係なく、空間的に飛躍して「大石寺の本門戒壇の大御本尊」に通じるとされています。
また「南無妙法蓮華経」の唱え方にも大きな特徴があります。
なんみょ~~~~~~~ほ~~~~~~~~れ~~~~~~~~ん~げ~~~~~~~~きょ~~~~~~~~。
と長いです。(合掌の位置は口元。)
唱え方に関しては、それぞれ教団独自のイントネーションや間の取り方があるので、子細に見ていくと面白いですよね。
こんな感じ。
せ~のっ!
(画像の出典 星界の道)
最後の画像!!www
タモリさんがいっぱいいるのかと思いましたねw