顕正会など、カルト宗教脱会後に取り組むべき「3つ」のこと。

僕が「顕正会」という団体を抜けてから実行した、あるいは実行している「回復のプロセス」を、

三項目に分けて書き出してみたいと思います。

とにかく自分を「表現」する。

奥底に埋もれた「本当の自分」を呼び覚ますために、

元来自分が好きだったこと。

夢中になれるものに思い切り取り組むべきです。

それは人によっては、音楽かもしれないし、服飾かもしれません。

あるいは、絵を描くことかもしれないし、仕事で成果を上げることかもしれません。

僕の場合はこうしてブログというツールを媒体として自分を表現しています。

自分をひたすら表に出していけば、上塗りされたカルト宗教の価値観は徐々に剥がれ落ちて、

本来の自分色が必ず見えてくるはずです。

本を読む。

カルト宗教の世界観は閉鎖的で、基本的に俗世間との交わりを嫌う傾向があると思います。

そのため視野が狭まり、受信できる情報が限定的になるため、

知識量は乏しくなり、とかく「浮世離れ」の状態に陥ってしまいがちです。

生じた世間との溝を埋めるために、まずは沢山の情報を吸収し、知恵を養っていく努力を優先的に行っていくべきではないでしょうか?

ネット上に散在している情報は無料で閲覧することが可能です。

しかし、それはあくまで「無料」なのです。

情報は買いましょう。「本」こそ有益な情報の宝庫なのです。

世間では、ポイントなどの付加価値を加えて販売するなど、書籍の売り上げを伸ばすために呻吟している販売店の姿が目立つため、

昔に比べて本は読まれなくなったのでは?と感じている方がおられるかもしれませんが、

実態は以下の図で解る通り、反対に人はどんどん本を読むようになってきています。

本

※資料: 日本著者販促センター 、ブックオフ販売冊数2013。ちきりんのブログより。

最近では、ブックオフなどが抱える中古本もネットから購入して取り寄せることが可能ですし、

電子書籍などもコンテンツが充実してきています。

中でもAmazonが運営している「kindle」は、市場最大規模の取り扱い冊数を誇っており、セールも頻繁に開催されたりするので、タイミングによっては紙の本よりも随分お得に購入することができます。

ネットインフラの拡充に伴い、数年前とは比較にならないくらい情報を得るための手段は多様化してきているし、

それらテクノロジーの進歩が生み出した産物を積極的に享受しないのは本当に勿体無いことです。

どんどん情報を消化して、まずは世間への遅れを取り戻すことに注力すべきだと思います。

教祖の武勇伝が心中を去来して払拭できない場合は、一般的に世間から評価されている偉人の伝記などを読めば良いですよ。

例えば松下幸之助の行動学なんかどうでしょう?

尊敬の対象を新しくインポートして「上書き保存」してしまえばいいんです。

また、「本物の仏教」に触れてみるのも良いかもしれません。

今まで組織にすり込まれた仏教知識が如何にイカサマであったかが良くわかりますよ。

ブッダの教えというのは大変実利的であり、カルトに打ちのめされた精神状態に「生きる希望」と「活力」を与えてくれる良薬です。

(※参照リンク↓)

【生きる意味が分からない?仏教が出した意外な回答とは!?】

とにかくメディアに触れる。サクセスストーリーとか成功哲学etc…。

「活字が苦手」という方もいると思うので、

そういう方は、世間の成功者たちがお話する動画を閲覧されるみてはどうでしょう?

おすすめをチョイスするとしたら、「斉藤ひとり」さん「上村ひろあき」さん「白坂慎太郎」さんあたりです。

僕は実際にこの方々のお話を何度も繰り返し聞き、内容を玩味し、反芻しました。

合う人と合わない人がいるかもですが、良かったら騙されたと思って聞いてみて下さい。

カルトでガチガチに凝り固まった偏狭な思考パターンを、多少なりとも「ほぐす効果」は得られると思います。

最後に…。しつこく勧誘をして迷惑をかけてしまった人たちにお詫びをする。

まずは自分がしつこく勧誘をしたり入信をさせるなどして、迷惑をかけてしまった人たちにお詫びをすることが大事だと思います。

なかなか勇気がいる行為かもしれませんし、一人残らず全ての人に頭を下げる必要があるかどうかはわかりませんが、

これを実践することは、今後の自分のためにもなるかと思います。

けじめをつけることで、心機一転できますし、

そういったコミュニケーションをきっかけに、何か新しい展開が生まれるかもしれません。

何より、脱会を心から喜んでくれる方や、暖かい言葉で励ましてくれる方も中にはいるはずです。

カルト脱会後というのは、ある意味「人生の再スタート」といっても過言ではありません。

精神的に鬱屈するのも無理はないと思います。

しかしそんな状況の中にも、自分に対して本当に勇気を与えてくれる人は少なからず存在するのです。

その事実を知った時、

これはもう涙が出るほど嬉しいものですよ。

顕正会を辞めて確実に変わった【7つ】のこと
顕正会という組織を離れて、1年と8ヵ月が経過しました。 入会したのは僕が19歳の頃。 それより7年間の顕正会員として人生を歩み、...
記事を読む

#Follow me!

『顕正会など、カルト宗教脱会後に取り組むべき「3つ」のこと。』へのコメント

  1. 名前:乱太郎 投稿日:2016/02/07(日) 01:53:41 ID:ae2e067a2 返信

    私も以前(・・・といってもかなり前、10年以上前かな?)は、顕正会会員でした。その時はまだ20代だったと思います。いきなり電話で自称「高校時代の後輩」といわれた人に出会い、世間話で和んでから、勧誘が始まります。当時、私は性格上、人が良すぎていたので毅然とした態度で断ることができず、話の内容も私は歴史に興味を持っていたので、日蓮のことに関する話で盛り上がっていました。その勢いのまま入信の運びとなりました。入信した最大の理由は、会員になることで歴史好きの私にとっては学校では教えてくれない仏法や日蓮の生きていた時代の歴史の知識を得られる、と思ったからです。しかしながら現実はそう簡単には行かず、毎日が勧誘の日々でした。『法戦』の最終日なんかは、記事にもありましたが、夜遅くまで勧誘に明け暮れ・・・正直、嫌気がさしていました。そういった中でも、仏法を含め日蓮に関することは色々と支隊長から教えてくれたこと、あと、男子部会の時は、開催する殆どがローカル地方だったので、私のいた支隊の一人が車を持っていて、いろんなところにタダで行けて、しかもこの時は勧誘活動はしなかったので、旅行好きだった私にとってはリフレッシュ出来たりと楽しい一面もありました(これもまた脱会させない為のひとつの手段だったかもしれません・・・)。だからこそ、会員を脱会(実際にはバッくれる形で・・・)しても、自分を見失わずにいられたかもしれません。現在、私は「普通」の生活に戻っています。今考えたら「一体自分は何をしていたんだろう・・・。」と思います。しかし、逆に会員になったことで得られたこともあります。それは、(自分としては)メンタル(精神)面が強くなったこと、そして何より人生の厳しさが身に染みてわかった、ということです。昔はいろいろな勧誘に簡単に乗せられかけましたが、今はそんなことはありません。毅然とした態度で断ることができます。皆さんもこういった宗教の勧誘の他に、新聞、セールス、様々な勧誘がありますが、何れもろくなことはありません。勇気を持って「NO!!」と言える自分になってください。

    • 名前:ミミ 投稿日:2016/02/07(日) 10:32:40 ID:228d4fd19

      乱太郎さんへ
      コメント並びに、読者へのメッセージの投稿ありがとうございます。
      宗教に傾倒した時間や、つぎ込んだ資産は返ってくることはありませんが、
      乱太郎さんの仰るように、何ものにも変えられない財産も得ていることは事実だと思います。
      そのことに、積極的に気づいてあげて、どうしたら今後の人生で有効的に役立てていけるかを考えることこそが、脱会の後に重要なのだと思います。
      騙された、奪われた、負の側面を如何にポジティブに転化できるか、むしろ、宗教でそういったことを学んだはずなのに、それすらも脱会と同時捨ててしまうことは非常に勿体無いことで、
      エッセンスを抽出して活用することは、自分の過去に善良なる意味を与えますね。
      究極、人間は失敗からでしか学ぶことができない愚かな生命体だと思うので、糧にして、有意義な人生を送ることができれば、何も悲観ばかりすることはないと思います(^^)